ビジネスユース超小型PCの自作 <その1> #2

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作業日 : 2020年4月10日

組み立て開始

その後CPUクーラーとマザーボードが届いたので、いよいよ組み立てに入ります。

マザーボード固定用のビスがASRockの製品に付属していなかったので手持ちのビスで止めました。

電源のATX12Vは4PinでM/Bは8ピンですが、M/B側コネクタのストッパーを上に見て右の4Pinに差せば問題ありませんでした。

ちょっとした不手際ですが、M/Bを先にケースに固定してからCPUファンを取り付けようとしたところ、このNoctuaのファンは基板の裏側からねじ止めするタイプだったので、一度固定したM/Bを外す必要がありました。純正ファンだと表面からプラスチックの固定具を押し込むだけなのでそのイメージがあったからです。基板は傷つけたくないのであまり何度も付けたり外したりしたくないものです。

さて、バラック的に組みあがり電源を入れたところ、モニターにBIOS画面が表示されました。まずは一安心。

ところが、よく見るとストレージが認識されていません。M.2 SSDの相性が悪いのか規格違いなのか少し悩みましたが、一度メモリモジュールを取り外して再度取り付け、念のためコネクタの奥までしっかりと差し込んでから再起動すると無事ストレージを認識しました。コネクタ類はしっかり奥まで差し込むようにしましょう。

さて、Windows 10をインストールしたときの速さの感じでは、かなりのパフォーマンスの高さを感じます。一通りインストールが終わりログイン画面が表示され、これでやれやれと思い上蓋を閉じて道具の片づけに入りました。

トラブル発生

ところがこの後深刻なトラブルが発生します。Windowsにログインしたところ、10秒くらいたつと勝手に電源が切れてしまうのです。何度繰り返しても同じで、CPUモニターを見るとログイン後すぐに使用率が100%となり、その直後に電源が落ちます。(下の写真は、このトラブルを回避した後のCPUモニターの画像で、ログイン後しばらくの間CPU使用率が100%になっていることがわかります)

ネット検索で色々調べて、BIOSからCPUのC6, C7ステートをDisableにしたりしましたが効果はありませんでした。

これはやはり、ACアダプタ供給の電源容量が不足しているのではないかと思い、別のデスクトップ機の電源を拝借して接続テストをしてみたところ、問題なく1時間以上の連続動作の確認ができました。原因が電源容量不足ということがわかり一安心です。

しかし、今回のコンセプトである超小型PCを組むという目標に対して、デスクトップ用のCore i7-9700Kをサクサク動かすということが難しいということがわかってきました。やはり電源は200W以上が望ましいようで、これをACアダプタで供給しようとするとアダプタの図体が大きくなるので本体を小型化してもあまり意味がありません。さらに、電源アダプターや電源キットのコストもかなり高いものとなります。

今回の目的は、社内で利用するデスクトップ機のリプレースに向けた試作であり、以下のような観点で臨んでいます。

  • 省スペースであること
  • 性能は極力高いものを目指すが、同時にコストパフォーマンスも重視する
  • 光学ドライブは外付けGPUは不要
  • モバイル用CPUは使いたくない

こうしたことを考慮すると、 無理に ACアダプタで駆動するよりも、多少サイズが大きくなってもちゃんとした電源ユニットを使う方が現実的であるということがわかってきました。

元々、PCケースはIN WINのChopinを使いたかったのですが納期が1か月ほどということで今回のRGEEKを使いました。いずれChopinは試すとして、とりあえず今のユニットを自分の作業用PCとして使うために別のPCケース+電源ユニットを用意することとしました。

ネットであれこれ検索して、以下の「安牌」といえる組み合わせでAmazonから注文しました。

  • Antec Value Solution Series VSK2000-U3
  • 玄人志向 80Plus Gold 300W TFX電源

今回初めて、ATX電源以外にもっと小さいサイズの規格があるということを知りました。やはり自分で組むといろいろ勉強になります。(電源の規格としては、 ATX > SFX > TFX > FlexATXといった感じでしょうか)

今回はここまで。ケースが届いたらまたレビューします。

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