社内ネットワークをWi-Fi 6でLANケーブル駆逐
導入の背景
コロナ禍により弊社もテレワーク率が70%になりました。
また、社内においてもディスタンスを取る他にも様々な感染防止策を講じております。
その一環としてフリーアドレス化するため有線LANを撤廃してWi-Fi、それも最新の第6世代通信規格であるWi-Fi 6、11ax(IEEE 802.11ax)を導入しました。
アクセスポイント
アクセスポイントは現時点で最もポピュラーなaruba社のAPを採用。今回導入したのはAP-535で次の通りのスペックです。
- デュアルラジオ (5GHz:4x4、2.4GHz:4x4)
- 1ラジオあたり最大同時接続数:1024 推奨接続数:150
- PoE給電
- 希望小売価格 : 24万円
これを天井に3個設置します。
PoE給電スイッチングHUB
各APはゲートウェイの大元からそれぞれ3本のLANケーブルを天井に這わせて設置。電源はLANケーブルから給電されます。
スイッチングHUBなんて2,3千円で買えると思っていましたが、この手の製品はお高いです。
導入したのはBuffaloのBS-GS2016Pで、定価54,800円です。
クライアント(子機)
当然、社内の古いPCにはWi-Fi 6対応のインターフェイスは備えていないので、PCIe接続のカードを増設します。
あれこれ探し、CudyのWE3000SとOKNのPCE-AX200を試しました。両方ともIntel AX200モジュール採用です。
結果、どちらも快適に動作したので現時点で価格の安いCudyをまとめ買いしました。Cudyは価格も安いうえにヒートシンク付きでお得感があります。
AX200モジュール
今回導入した子機カードはCudyもOKNもどちらもM.2コネクタの上にAX200モジュールが載っているというものです。
これなら、カードからモジュールを外してM.2コネクタに直付けすることもできるので後々応用範囲が広がります。
写真だとわかりづらいですが、ヒートシンクの下にM.2コネクタに刺さったモジュールがついています。
回線速度
導入後にテストをすると、これまでの旧Wi-Fi(BuffaloのAirtatino)で15Mでしたが、今回のWi-Fi 6 で91Mという値がでました。
これは元のInternet回線が100Mの契約なので、ほぼMaxの数字となっています。また、有線LANの速度と同じレベルです。これでオフィス内の有線LANケーブルを駆逐することができそうです。(サーバールームにある機器は当然有線LANを使い続けます)
子機はac規格でもax規格でもほぼ同じ90M程度でした。
近いうちにInternet回線をGigaレベルのものに変えますので、その時にどのくらいの性能が出るのか楽しみです。
実は、少し前まではInternet回線は100Mで充分だと思っていたのですが、うちの会社のように開発業務だけではなく経理や勤怠管理などすべてにおいてクラウドサービスを活用している会社にとっては回線スピードは重要となってきています。現在の回線はアルテリアさん(旧USEN)のサービスで、約20年にわたり非常に安定してつながってくれていたので不満はありませんが、そろそろ1000Mbpsレベルにステップアップしたいと思っています。